ぶたのひとり言

趣味のことなどいろいろ書いたりです。 この日記も整理中なので内容とか表現を変えるかもです。

わたしを離さないで


田舎にある寄宿学校ヘールシャム。
ここで子供たちは問題があっても
思いやりのある先生方に大切に育てられている。
しかしその子供たちには将来普通の人とは違う運命が
義務づけられていた。





(以下ネタバレです。見てない人は読まないで。)




要するにSFなんだけど、とてもせつない物語。
普通に学園恋愛ものかと思いきや、びっくりな展開に。
(ていうほどでもないけど)



彼らは贅沢はできないが、
普段は普通の生活がほぼ認められている。
恋愛も。普通に嫉妬をしたり、三角関係になったり。


しかし、要請があれば、有無をいわさず臓器提供者となる。
彼らには家畜のように他の人間の臓器提供のために
育てられたクローンだった。
限られた命をたんたんとこなすクローンたち。
多くのものは3度目の臓器提供で命を落とす。


このような話はまったくありえないのかと言われると
ありえないわけでもなく。
実際こんな施設があったら世間的に批判されそうとか思いますが、
世の中には臓器売買という世界もあるわけで。


しかしこの物語自体そのことの警鐘でもなく。
生きるとは何かということの問いかけなのでしょうか。


ふと最近ドラマの仁で咲さんの
「医療というのはすべて延命医療なのではないでしょうか」
というようなセリフがありましたが。


個人的には単純かもしれないけど、
やっぱり逃げてみるとか、オリジナルに会ってしまうとか
そういった展開のほうがよかったかもです。
あまりにも救いがないから。


キーラ・ナイトレイ(いつもはもっときれいなのに)
キャリー・マリガン(「17歳の肖像」雰囲気ぜんぜん違う)
アンドリュー・ガーフィールド(どこかで見たとおもったら
ソーシャル・ネットワーク」の友達役)


のそうそうたるメンバー
+
シャーロット・ランプリングの眼がいい。