ぶたのひとり言

趣味のことなどいろいろ書いたりです。 この日記も整理中なので内容とか表現を変えるかもです。

親密すぎるうちあけ話

お気に入りのパトリス・ルコント作品です。
個人事務所をもち税理士として働く堅物のウィリアムは最近妻と別れたばかりです。ある日、ビルの同じ階にある、カウセリングの事務所と間違えて、入ってきた女性アンヌが、自分の夫との関係の相談を始めます。
アンヌに惹かれた主人公は好奇心もあり、自分がカウンセラーでないことを言いそびれてしまいます。
後にカウンセラーでないことを告白され、アンヌは怒りますが、自分が癒されることを感じたのか、その後もアポイントをとりつづけます。


男女感の微妙な恋愛のかけひきを描いた、いかにもルコントらしい作品です。


相談するといいながら、どこか、本能的に男性が自分に惹かれていることに気付き、自分の女性としての自信を取り戻し、魅力的になっていくアンヌ。
相談に親身になっているようで、もしかしてこの美しい女性が自分のものになるのではと妄想と期待に胸ふくませる、中年男性ウィリアム。
観客は女性も男性もそれぞれの中に自分を見い出す人が多いのではないでしょうか?