ぶたのひとり言

趣味のことなどいろいろ書いたりです。 この日記も整理中なので内容とか表現を変えるかもです。

ブロークン・フラワーズ

ドン・ファン男の黄昏。
中年男のドン・ジョンストン(笑)はいろんな女性とつきあってきましたが、ある日差出人不明の手紙にあなたに息子がいる、あなたを訪ねるでしょう、という手紙をうけとります。友人に相談すると、いままでつきあった女性の住所を訪ねろと言われ、ドンはいやがりながらも、なんとなくもてて、いいかげんに生きてきた自分ではあるが、子まで成した相手がいるのかもしれないという期待を胸に持ち、花束を持ち、それぞれの女性に会いにいきます。
女性たちはそれぞれ、家庭を持ったり、仕事をして、それぞれの生活を持っており、そこにはドンの入るすきはもうないのでした。そこには、過去を追うことの空しさと孤独感がありました。


おそらく、自由奔放に生きてきて自分を顧みるということをしたことのなかった、だめんずな主人公が、息子の存在をきっかけに初めて自分の人生について考え直すという映画です(しかも、おそらく、そこに、感情の自覚症状はあるのかわからないところが面白い)。


なんとなく石原真理子さんのことを思い出してしまいました。