ぶたのひとり言

趣味のことなどいろいろ書いたりです。 この日記も整理中なので内容とか表現を変えるかもです。

Kバレエカンパニー「白鳥の湖」

東京国際フォーラムC会場で見る。前にレニングラードで見たときはたしかA会場とかで見て、そのだだっ広さにがっかりしたが、C会場は普通のコンサートホールだったのでよかった。A席ではあったが一番後ろの席であった

熊哲の全幕物を生で見たのは初めてであったが、7〜8年前に見た企画もののいいかげんさ(イベントのせいか本人があまり真面目に踊っていないように見えた)でがっかりしたのをすっかり払拭してくれて、改めて彼のすごさを思い知ることに。チケット料は日本のバレエ団にしては破格であるが、これだけの実力者揃いなら納得できなくもない(それにしても高い)。衣装や舞台装置の豪華さもよかった。衣装で特によかったのがスパニッシュでとても格好よかった。一幕の友人達の帽子はとっと河童に見えて笑えたが(失礼!)。熊哲のジャンプ力は若いときよりは落ちているのかもしれないが(見た事がないのでわからない)、演技や踊りの安定ぶりは年齢の風格もありさすがとしかいいようがない。
手足が長く細い康村和恵のオデットは彼女の雰囲気がいかにも薄幸のオデットという感じがして合っていたし(かなりふらふらしているように見えるのは演出なのかな。体がとても柔らかいせいか、一本すじが通っていないように見えるのは気のせい?)、ヴィヴィアナ・デュランテの黒鳥もとても安定した演技と踊りでよかったが。しかし残念なのは2人の体格があまりにも違うので、王子が勘違いをしてしまうという説得力がどうも薄い(なんか悪いおねえさんにつかまった程度にしか見えない)ことである。限られた人でやっているので仕方ないといえば仕方ないのかもしれないが。
あと4羽の白鳥の踊りが音楽より早いように見えた。
最後の2人が結ばれるシーンはかなり感動的だった。

なんだかんだいってバレエ団を率いてこれだけの舞台を作りあげるのは大変なことだと思うし、少なくともイギリスから帰ってきたばかりのときのちょっと鼻持ちならない感じの熊哲の印象からは程遠く、かなり魅力的に見えた。海賊とかも見てみたい(高いので考えてしまうが)