お吉…そして富士山

2日目は前から行きたかった、お吉ゆかりの寺（宝福寺）へ。私は、お吉については手塚治虫の「陽だまりの樹」で興味をもったのだった。母は昔来たことがあったが、いまほど展示が整理されていなかったと言っていた。

ハリスの妾として幕府に召還され、村人にさげずまれ、世をはかなんで死んだお吉。若いときの写真があったが、なかなかの美貌である。妾はほかにもいたらしいが、みなその後どうなったのだろう。弟も熱心に見入っていた。入場料300円。
今回は行かなかったが、下田にはそのほかハリスゆかりの玉泉寺、お吉の恋人鶴松の墓のある稲田寺、お吉の開いた小料理屋安直楼後などがある。

その昔、さげずんだ人によって、日本はさかえ、そして、下田の観光がなりたっているとしたら、なんて皮肉なことだろう。

その後、開国博物館へ、ペリーやハリス、吉田松陰などや当時の人々の生活などがわかってなかなかおもしろかった。「陽だまりの樹」の伊武谷万二郎のモデルはこの人かなーと思いを馳せながら、見る。入場料1000円は高い気がするが。

帰りは真鶴の渋滞をさけるために、伊豆スカイライン、箱根ターンバイクを通って小田原まででる。とても美しい富士山の眺め。天気はよいが、風がつよかった。その後結局帰省渋滞にはまり、行きは3時間ほどだったが、帰りは5時間ほどかかった。