ぶたのひとり言

趣味のことなどいろいろ書いたりです。 この日記も整理中なので内容とか表現を変えるかもです。

藤田嗣治展

藤田嗣治展

先日、あまりにもの列に見るのを一旦あきらめた、生誕120年藤田嗣治展に母と見に行く。
平日の午後にもかかわらず、長い列ができていたので、その人気に驚いたが、日本でのこの画家のまとまった回顧展は初めてなのだそうだ。(と後日朝日新聞で読んだ)
この作家の特徴である、乳白色の女性の絵は知ってはいたが、きちんと見たことはなかった。
全体的に見て、その繊細さとバイタリティとに驚いた。絵は大きな大作ばかりである。
そして自分の愛する、フランスで、このころのいろんな作家の絵を吸収し、そして、自分の育った、日本の伝統である墨という画材や桃山文化を生かして、自分の独自の画風を確率していく様がよくわかった。またこれは初めて知ったことだが、晩年は子供をテーマにした、絵もたくさん書いていて、これが、いま絵本とかで売られても売れそうなイラストである。(名前は忘れたが、似たような子供の絵を書くイラストレーターがいる。)
戦争や時代にも翻弄されながらもつぎつぎと絵を発表していくそのパワーはやはり大家だったのだなーと感心させられた。