ぶたのひとり言

趣味のことなどいろいろ書いたりです。 この日記も整理中なので内容とか表現を変えるかもです。

ブラックスワン


バレエの『白鳥の湖』を題材としていて、さらにナタリー・ポートマンはこの作品でアカデミー賞主演女優賞をもらったとあってかなり楽しみにしていて鑑賞しました。
初日ではなく近所のシネコンのレイト・ショーで見ました。
前知識は、
「バレエ団の主役をめぐって精神のバランスをくずしていくヒロイン」
でした。
感想を一言で言うと…


怖かった!


サイコスリラーだったんですね…。
心理サスペンスだと思っていたもので…。

この映画R15で確かに自分が親だったら
子供には絶対見せたくない映画です。
ついでに母と見ようと思っていたけど
夫のAさんと見て正解でした。。。
(つきあいはじめの若いカップルだと気まずいかも。。。)


以下ネタバレがかなりあります。


【ストーリー】
若いころバレリーナだったが挫折した母に、異常なまでの過保護な育てられ方をしたバレリーナのニナ(ナタリー・ポートマン)は、母の歪んだ愛情と期待を一身に受け、バレエがすべての人生を送っていたが、白鳥をやる実力は十分だけど、黒鳥の妖艶さを出すには物足りないといわれている。


しかしなんとか世代交代も兼ねたバレエ団の若手デビューの『白鳥の湖』で主役になれるチャンスがめぐってくる。内気な自分を奮い立たせて、芸術監督のトーマス(ヴァンサン・カッセル)にアプローチしたのが認められて、思いがけなく主役の座を勝ち取る。引退することになったベス(ウィノナ・ライダーとは気づきませんでした)には恨まれ(彼女はその後事故で完全に再起不能になってしまう)、仲間からは嫉妬と羨望の目見られながら、リハーサル稽古を重ねていくが、どうしても黒鳥の踊りができないプレッシャーに焦りを感じている。


そんななかでリリー(ミラ・クニス)はライバルながらも、ニナに精神的な助けを手を差し伸べるが、その好意さえも、プレッシャーから信頼しきれず、自分を陥れようとしているのではないかという不安感に変わっていく。しかしリリーは代役に抜擢されてしまいその不安を広げる原因になる。


過保護に育てられたことによる潔癖性からくる性に対する嫌悪感と戦いながらトーマスのセクハラまがいの指導にも耐え、リリーの誘いにのりドラッグをやってみたり、過干渉な母にも反抗してみるが、実際の自分とのギャップに精神を崩していき、それは自傷行為や、被害妄想となっていく。やがて、努力の甲斐もあって認められ本番前日を迎えるが不安な気持ちから狂ったように稽古をしたりする。そのころには妄想と現実との区別がつかなくなっていた。


本番当日、精神的におかしくなっている娘を心配するあまり、母は勝手に休むとバレエ団に連絡するが、その母を押し切り、現地にたどりつく。そこではちょうどリリーが代役として踊ろうとしていた。トーマスを説得し、なんとか踊ることになるが、ついには被害妄想からリリーを思わず殺害してしまう。それを隠してどうにかプレッシャーや妄想と戦いながら踊り、失敗もあったがとうとう彼女の才能は開花し観客からは大絶賛を受ける。しかしながら楽屋にもどると、殺人をおかしてしまった現実に愕然とする。ところが彼女が殺したのはリリーではなかった。。。



【感想】
もちろん猛特訓した成果は出ていたけど、演技はともかくナタリー・ポートマンの腕の長さとか、職業としてバレエをやっているのではない人の感じがどうしても出てしまっていて(もちろんそのレベルではすごいと思いますが。。。)最初はそれが気になってしまいました。

さらに心理ものというよりかホラーに近く、セックスシーンや暴力的なシーン、びっくりさせるようなシーンが多くて、まあ精神がおかしくなっていく人の視点からしたらそうなるのかもしれませんが、苦手な私は心休まることがなかったのです。


これだけならテーマはありがちだし安っぽいエンターティメントだけのホラー映画ともとれるのですが、最後の本番の舞台のクライマックスシーンは夢中になっていて、すっかり世界に引き込まれてました。


最後ナタリーは死んでしまったとも、とうとう子供の自分に打ち勝ったという象徴にも見えます。


でも自分にとっては怖すぎでちょっとトラウマにもなりそうで(^^;
夜中に思い出さないようにします(^^;