ぶたのひとり言

趣味のことなどいろいろ書いたりです。 この日記も整理中なので内容とか表現を変えるかもです。

地下鉄のザジ

恋人と逢い引きしに来た母親と一緒にパリに来たザジはおじさんに預けられます。地下鉄に乗ってみたいザジ。でも地下鉄はストライキ中。ストのため車が渋滞するパリを歩いて、おじさんの家に行きます。このおじさんはものすごく美人な奥さんがいるのだけど、おじさんの仕事といえば、クラブで女装して踊ることです。おじさんのアパルトマン周辺には変な住人が住んでいて、また、記憶をなくした変な警官や、道徳主義の老婦人につきまとわれたりします。しかし、自分勝手な大人の中で自由奔放に育ったザジに周囲はふりまわされてばかりです。お説教をしようとすると「ケツくらえ!」という言葉が返ってきます。

久しぶりに見ました。この作品は、自分でビデオを持っています。学生のとき、レーモン・クノーで論文を書こうとして(ちっともフランス語勉強しなかったのに!)、自分の語学の不勉強の前に敢え無く挫折しました(そりゃそうだ)。それにしても、面白いです。ワハハと笑う面白さではなくて、シュールな面白さというのか。子供の目線で、大人の道徳感や気取りを笑いとばしているという感じなんでしょうか。あと、ストとか、蚤の市とか、エッフェル塔とか、シュールなパリの観光案内とも言えるかも。


そういえば4歳の甥の相手をしているとああ、子供ってこうだよねって思います。大人の道徳とか都合とかお構いなしに動きまわります。言う事聞かないし(^^;


フランスのヌーベル・バーグ作品はやっぱり今見ても面白いなーと思います。


最近は感動するような映画や、CGにまみれたアクション映画ばかり見ていて、だけど、こういう映画を見るとなんだかほっとするというか。。。自分の映画が好きになった原点に帰るような気がします。
今こういう映画は、たぶん作れないんだろうなと思います。作られたとしても、マニアックな、独りよがりの映画になりそうです。